新潟市・水と土の芸術祭「あったてんがの白根花伝」終了!ありがとうございました。

川は流れて どこどこ行くの
人も流れて どこどこ行くの
泣きなさい 笑いなさい
いついつまでも いついつまでも
花をさかそうよ

新潟市・水と土の芸術祭
泥花プロジェクト、秋まつり
「あったてんがの白根花伝」

9月30日(水)
東京で譱戝さんと在ル歌舞巫さんと最後の稽古。
新潟で出演者と打ち合わせをして、変更点や新たに付け加えた点を2人に説明。
在ル歌舞巫さんの歌の変更。アベマリアも何種類も歌える彼女。
譱戝さんには、新潟で覚えてきたハッピークラブのお嫁サンバの振り付けを生かして、更に面白く振り付けしてもらい、とても面白い振り付けができる。

譱戝さんとの夫婦がどうしてもしっくり決まらない。譱戝さんの踊りは本当に面白い。その面白さが私の考えられる範囲を超えている。だから本当に面白くてしょうがないのだけれど、演出するとなると難しい。色々台本について話してきたけれど、譱戝さんがイザナギ、イザナミの話のようなことだよね、と言ってくれて、そんなふとしたアドバイスが今までも私を救ってくれた。

2人と別れる時に、譱戝さんには「もっときちんと夫婦の場面を決めてきます」と言って、カスミちゃんには「ありがとう。がんばろう!」と言っていつものようにハグをして別れる。

家に帰って、疲れていたけれど急いで新潟へ出発の仕度をする。
仕度ができたら、今日の稽古の内容を台本に加えて、決まらなかった夫婦の動きをもう一度、全体の流れの詳細にしながら、考え直す。





10月1日(木)
動きながら、場面を想像しながら台本を見つめなおしていると、いつの間にか朝になっていて、空土のメンバーと茨城のつくばで合流して車で向かうはずが、もう間に合わない…。

お金はもう底をついているけれど、仕方ないので高速バスを予約して、別に行くことにする。

下落合で高速バスに乗る。夫婦の場面を詰めた台本を譱戝さんにメールする。
しばらくして「大体いいのではないでしょうか」の嬉しい返事。

12時に新潟に着。
1時間に1本しかない路線バスなのに、この前乗り遅れそうになり、走っているバスを100m追いかけるはめになったので、今回はきちんと確認して待つことにする。
バスに乗って50分。上塩俵のバス停に到着。そこから徒歩20分。根岸地域センターまで歩く。空土のメンバー、出町さんと松田さんと新田さんと合流。

15時。大鷲小学校へ到着。
早めに来たので、近くのコンビニで子供たちに渡す25冊分の台本のコピー。
音楽室で宮のぼりばやしグループの稽古の見学を出町さんと2人でする。
男の子は2人で後は女の子ばかりで、とても明るく和やかな生徒たち。
人前に出るのも仕切るのも苦手だけど、もうそんなことを思っている場合じゃない。みんなの前で作品の説明をして、動きの練習のために体育館へ移動。
音色はゆっくりで繊細で美しい。
畦から舞台へ入る際に、掛け声をかけるといいかな、と思い、みんなに伝える。
とっても元気がいいNちゃんがたくさん面白いアイデアを出してくれる。
「わっしょい」に決定。

お世話係りのBさんの配慮により、スムーズに練習も終わる。

センターに戻ると、舞台装飾のハスの花たちを松田さんがみずっちから車で運んでくる。
雨で植えられないのでセンターに保管。
午前中に仕事があったKさんも到着。空土メンバー全員集合。
サポーターの田中さんはテントをたくさん借りてくれて、センターに届けてくれる。
19時から、美術館のYさんも来てくれて最終の会議。
天気予報が雨で降水確率も70~90%だったので、2日と3日にやれなくて、4日に移行した際のスケジュールの会議。4日になってしまうと、ゲネプロの時間が取れないし、スケジュールの関係で自然くん役の伊藤虹さんの出演はない。大量のきのこ汁も食材をどう保管するのか。凧も揚げられない。ため息ばかりがこぼれる。

地域センターでは、泊まれるけれどお風呂がない。
私は、「お風呂に入らないと臭くて、一緒に踊る人の迷惑になるから…」と、いつも温かく迎えてくれる地元Kさんのお宅でお風呂を借りる。他のメンバーは…。

新田さんが作ってくれたカレーは最高。
東京のアパートで食べるご飯の何倍も美味しい。






翌日早朝。
雨はまだ降ってない。高速バスで到着する譱戝さんと在ル歌舞巫さんを新潟駅まで、出町さんの運転で迎えに行く。二人はバスの中で眠れなくてひどく疲れていた。
朝からリハーサルになっていたけれどこの状態では厳しいと思い、昼からに変更。昼から降水確率が90%だったのは聞いていたけれど、仕方ない。
私はみんなと泥花の草取りに参加。草は新潟の皆さんの配慮により、ある程度きれいになっていましたが、藻がひどかったので、海苔だったらいいのに、と言いながらみんなで藻を取る。

昼から予報通り、雨が降ってくる。
熟睡している2人を仕方ないので起こす。
カッパを着て、雨のリハーサル。真宗大谷派のお坊さんたちも雨の中、リハーサルに来てくれる。16時に白根北中学校が泥花でリハーサル予定でしたが、雨で中止。打ち合わせだけでもと、学校へ行く。跳び箱を見せてもらい、吹奏楽のみんなに今回の出演の説明をする。またもや人前で話す機会…。しどろもどろ。何とか説明をして、校内の廊下を歩きながらのマーチングを見せてもらう。しっかりした歩き方と演奏で素晴らしかったです。特に指揮者の女の子が颯爽と動いているのに美しさを感じた。

松崎さんがセンターに到着。松崎さんに説明しながら、台本の最終の説明をみんなに伝える。譱戝さん、在ル歌舞巫さん、松崎さんと私の4人で衣装も身に着けて稽古。
全体を通してやる。他の人を見ているのが精一杯で私は稽古ができない。最後の夫婦の箸を使ったシーンが松崎さんが私の代役をやってくれて、決まる。やっと最後の最後のシーンで納得のいくものが出てきたかな、とふと思う。

4人で稽古していたけれど、途中で夕食になる。
地元の方がとても美味しいお酒とラーメンをご馳走してくれた。
お酒…。4人で稽古ができなくなってしまう。
納得できないので、宴会が終わってから、稽古できなかった部分のおさらいをテラスでして、美しい大雨を眺める。ここでも雨女。眺めていても仕方ない。





10月3日(土)
翌朝、小雨。
出町さんが「今日やるよ!!」と前向きに言って、新潟駅まで車を出してくれる。
高速バスで到着する、伊藤虹さん、スタッフの栗山さん、平間さんを迎えに行く。
場所によっては雨は降っていなかった。
車の中で、「頭があまり働いてない…」と言いつつも虹さんは最終の演出の説明を聞いてくれる。有難い。

センターに着いて、出町さんや松田さんとすぐに泥花に行きたかったけれど、準備ができてなく、後から向かう。
泥花に行って驚く。ワークショップで作成した舞台装飾のハスの花が昨日の打ち合わせと違った形で植えられている。踊りの導線にまで。すぐに来ていたら、こうならなかった。植えるのが予想以上に時間がかかるから、もうとにかく植えないとと言われた。すぐに来なかったことを後悔。現場でも試行錯誤して、至った形なのに、気が動転して、「これでは踊れません」と大人気ない言葉をがんばってくれているスタッフに言ってしまう。その後、アートディレクターの出町さんやみんなと和解。

雨は自然と止む。
宮のぼりばやしグループ到着。
中学生も続々とやってくる。
私一人ではまとめきれない…。サポーターの戸松さんが丁度来てくれて、手伝ってくれる。戸松さんには七夕祭りのときにお世話になっていたので話しやすかった。

11時になり、出演者集合。台本に沿って出演者の自己紹介をする。
私はもう人前で話せないとかそんなことを考えることはなかった。
それぞれの練習が始まる。
吹奏楽部の先生はとても熱心に歩き方を考えてくれていた。
美術部のみんなは、音がまだ出せなかったから、私の「マイマイマイマイ…」という音痴なメガホンの怒鳴り声でマイムマイムの練習をすることになる。でもみんな恥ずかしがりながら頑張ってくれる。
宮のぼりばやしのみんなもBさんの上手なまとめ方によって、きちんとリハをこなしていく。

夫婦の稽古ができない。
即興ではうまくいかないのは、田植えのときに一緒にやって分かっていたけれどもう時間がない。

13時。ゲネの時間。
生徒たちは、17時までの舞台なら、途中休憩を取らないと集中力がもたないという先生のアドバイスにより、お昼休憩を取ることになっており、家に帰ったりお昼を食べたりしていた。
みんな休憩の中、吹奏楽の指揮者ともう一人は代表としてゲネに参加してくれることになり、ちゃんと時間に来てくれる。すごく嬉しかった。丁度、自然生クラブが到着。間に合った、よかった。ハッピークラブの方も到着。やる気がみなぎっており、パワーをもらう。動きも素晴らしい。お嫁サンバも最高。

ゲネが始まる。
私は全体を客席から見ていたので、譱戝さんには相方なしで踊ってもらう。跳び箱も無事に土舞台へ運ばれる。
音響が入ると、全体が見えてきた。
もうすぐ本番。
私はいつもの白塗りと着物。自然生クラブさんと同じテントでいつもの白塗りの香りに混じる。吉本大輔さんたちと一緒に白塗りしたのを思い出す。仏清有志さんたちの白い着物も素敵。

あっと言う間の本番。
それぞれ、うまくいったり失敗したり、あったと思う。
けれど私は、学校で教えている先生ではない。
新潟のみんなには、泥花舞台で作品に参加し、楽しんでもらう、田楽ですね。それが今回の目的。それぞれ、舞台で素晴らしい花を咲かせてくれた。恥ずかしいけれど、始めにつけたタイトルは「愛・それは花」でした。

終了後、夕日が落ちて、十五夜が見える。
出演者がいなくなり、静かになった泥花は、今までの静かな泥花とも全く違った表情に見えた。


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Comment

  • 2009/10/09 (Fri) 00:43
    伊藤 虹 #- - URL

    いろいろとホントごくろうさま!
    いい台本だったんだとやってみてわかった。
    またやりましょうね。

  • 2009/10/09 (Fri) 21:28
    勇希堂主人 #wr80fq92 - URL

    文章の熱さに感動。

    文章がこんなに熱いのは、公演はそれ以上に、熱のこもったものだったのでしょうね。

    これからもがんばってください。

  • 2009/10/11 (Sun) 11:40
    友だち #- - URL

    >伊藤 虹さん
    お忙しい中、本当にありがとうございました!
    3日にやれたのは虹さんの自然くんパワーだったと思います。

    >勇希堂主人さん
    ありがとうございます!!
    必死さが熱になってましたか…汗。


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